アンモナイトさんとグリフェア
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グリフェアという生物の化石を ご存じでしょうか? その形状からイギリスでは “悪魔の足の爪 devil's toenail” という物騒な名前で呼ばれている グリフェア(Gryphea)は 絶滅した二枚貝(カキの仲間)なんです! 三畳紀に誕生し、古第三紀に絶滅しました。 特にジュラ紀~白亜紀に繁栄していたようです。 主にイギリスで化石の産出が有名ですが、 ドイツやフランスでも多産するようです。 殻が厚くずんぐり丸みを帯びた形をしており、 化石採取時にアンモナイトと 間違われたりもするようです。 成貝は固着物から離れて 泥底に生活していたようです。 厚く重たい殻や丸みを帯びた形状は 海底で安定するために進化したものだと 考えられています。 この特徴的な形をした貝化石は 古くから研究対象として多く 取り扱われており、 様々な視点からの研究論文が多数発表されています。 少なくとも1922年代にはA.E. TRUEMAN が グリフェアの進化に伴う形態変化についての 論文を発表しています。 日本にも多くの標本が持ち込まれ、 いくつかの研究が紹介されています。 少し古い文献ですがグリフェアの研究史に ついては速水(1974)※にて日本語で まとめられた論文が発表されていますので、 興味のあるかたは参考にしてみてください。 ==================== ※速水格(1974):Gryphea問題にみる古生物学の進歩.地学雑誌,83,3:15-29 ==================== グリフェア化石の購入はこちら!
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